活動報告

私たち東京武蔵野中央ロータリークラブは、さまざまな職業のメンバーが
その経験と知識を生かして社会奉仕活動や人道的活動に取り組んでいます。

「国際ロータリー第2580地区 2024-25年度 石川彌八郎ガバナー公式訪問」(2024/9/26)

その他の活動

国際ロータリー第2580地区 2024‐25年度 石川彌八郎ガバナー公式訪問が行われました。

10:40~ 会長幹事打合せ

11:00~ クラブ協議会

12:30~例会

「隔たりを取り除き、“ご縁”を大切に」

国際ロータリー第2580地区 石川彌八郎ガバナー

伊藤会長のテーマ「謳歌しよう ロータリーライフ」、素晴らしいテーマだと感じましたので、「謳歌」という言葉について調べてみたところ、「恵まれた境遇を大いに楽しみ喜び合うこと」という意味のようです。 “恵まれた”とありますが、そうです我々は恵まれた境遇にありますし、恵まれていなければロータリーに属することもできません。職業だけでなく健康な体、命を与えられたこと自体も恵まれていると云えるでしょう。恵まれた、高い人格を求める人々の集まり、それこそがロータリーです。

私が所属する東京福生ロータリークラブが1968年に設立した時の会長は私の祖父でした、そして会長テーマは「隔たりを取り除こう」でした。50年以上も前のことです。ロータリーでも盛んに語られるようになったDEIの概念は決して新しいものではなく、むしろ社会の永遠のテーマなのです。

“隔たり”とは・・・?人間関係で考えるとよくわかります。「僕とあなた」の関係と同様です。どんなに仲が良い友達でも、別々の人間です。僕がお酒を飲んで、あなたが酔っぱらうことはないのです。

そうです、すべての人間は別々の人間なので、そもそも隔たりがあるのです。それを取り除くことは絶対に無理であり、不可能なのです。が、「そうであっても、なるべく近づこうよ、お互いに。僕と君は別の人間だけれど、何かの縁で同じ時代に生まれて知り合っ た仲なのだから、そっぽを向きあうことはやめようよ。肉体は異なるけど、せめて心だけは一つになって、お互いのことを思いやり、協力し合って生きていこうよ」というのが、「隔たりを取り除こう」だと解釈しました。これが「隔たりを取り除こう」の結論です。

2016-17年度上山ガバナー年度に私は多摩分区のガバナー補佐を務めました。上山ガバナーのテーマは、「出会いを大切に」、その出会い・・・・ご縁あってこの度のガバナー就任となったといっても過言ではありません。というわけでこの合言葉を掲げ、「隔たりを取り除き、“ご縁”を大切に」することにより、より多くの人にロータリーの魅力を伝え、会員増加を図りたいと考えた次第です。

「ロータリーの魅力」を要約すると、高い人格を求める者同士が集まり刺激を受けあい(研修)、人生、社会、将来を語り、社会のために行うべきことを見出し(親睦)、それを実行する(奉仕活動)。この「研修と親睦」の融合の結果の「奉仕」、これがロータリーの魅力です。この魅力を世に伝えることが会員増加、既存会員に深く浸透させることが退会防止のカギであると考えます。

ロータリーの魅力を地域社会に伝えることにより会員は増加するでしょう、既存会員に深く浸透させることにより退会者は減るでしょう。魅力がなければ、すぐに退会してしまいます。簡単に言えば、「ロータリーの魅力を感じた人は入会し活動を続け、そうでない人は去り行く」。会員が減るのは、魅力を伝えるのが下手だったからです。

会員増強を含む全ての活動は、RIのためでも、クラブの為でもありません。ロータリーの精神を学び、伝え、誠実に行動することで巡りめぐって自分の為になると私は考えます。

なぜ、何のために生まれ、生き、生活つまり仕事をしているのでしょうか。命は自分で努力して得るものではなく神様からの授かりものだとすると、好き勝手に使うことは許されません。

誰しも社会の一員であり、職務、職業を通じて人を喜ばせる、助け合う為、あるいは、役に立つに為の命を与えられたことに感謝し、決して自分勝手ではいけないのです。ロータリーが「人生哲学」と言われる所以ではないかと思います。