活動報告

私たち東京武蔵野中央ロータリークラブは、さまざまな職業のメンバーが
その経験と知識を生かして社会奉仕活動や人道的活動に取り組んでいます。

「イニシエーションスピーチ」(2020/7/16)

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鈴木基樹会員/2019年11月入会)

このようなお時間いただき、ありがとうございます。

以前にイニシエーションスピーチの日程を入れていただいたのですが、緊急の業務が入ってしまい、せっかくいただいた機会を逃してしまいました。その後、新型コロナウィルスの流行もあり、ようやく今日イニシエーションスピーチをさせていただくことになりました。スピーチまでの時間をいただいたからと言って、おもしろい内容になるわけではありませんが、少しの間お時間をいただければと思います。

生まれは小金井市東町。 父親が保険会社に勤務しており、転勤が多く、全国を回ってきました。小金井、吉祥寺、川崎、新潟県長岡市、名古屋、熊本と経由して、何の因果かまた小金井市東町に戻ってきました。ちょっと変わっている点は、大学入学資格検定いわゆる大検を取得して大学に入学したこと、経営学部を卒業して司法試験を受けたことかと思います。熊本で公立高校に入学した後、発熱と倦怠感という症状が発生し、1年生の夏休み以降は欠席続きとなりました。この間に、父親が転勤となり、転勤先で編入できる高校を探しましたが、欠席日数が多く、どこも受け入れ先がなく、けっきょく自宅から1時間半離れた通信制高校に通うことになりました。いくつか病院にも通ったのですが、慢性扁桃腺炎と言われたり、不定愁訴と言われてみたりで、結局よくわかりませんでした。熊本から川崎に戻ってきて、何か劇的な治療をしたわけではないのですが、症状が軽減していき、17歳頃には元の健康状態に戻りました。結局、原因はよくわかりません。通信制高校に編入したので、健康になってみると、結構自由な時間が多く、アルバイトを始めることにしました。ただ、中学校卒業しただけの17歳では、なかなかアルバイトも見つからず、近所の方の紹介でハウスメーカーの下請けの現場仕事をすることになりました。いわゆる大工見習いという感じです。その頃はまだ社会の景気もよく、横浜の港北ニュータウンなどでアパートや一戸建ての現場で働いていました。このときの仕事はけっこう体育会系で、夏の現場だと、コーラを2リットル飲んでも、夕方には体重が落ちているという感じで、非常に健康的な職場でした。そのまま働いて職人になるつもりだったのですが、ある日、自分と同じくらいの年の女子高生が現場近くを楽しそうにクレープを食べて歩いているのを見て、こういう普通の学生生活というのがないまま、人生を過ごすのはもったいないと思い、突如、大学入試を決意しました。1年留年していて、さらに通信制高校は4年間なので、普通に過ごしていると2浪の状態で初めて大学受験することになります。通信制高校から大学受験という人も多くありません。そのため、約1年働いた後、大学受験のための勉強に専念し、大学入学資格検定を取得して、大学へ入学することになりました。普通高校に入ったにもかかわらず、体調を壊して、通信制高校に編入し、現場で働くということを経験してみて感じたのは、普通のコースから外れてしまった際の復帰の難しさです。編入する高校も見つからず、アルバイトも思うように見つからない。自分はたまたま人に恵まれて、けっこう楽しく過ごしていましたが、中には、一度コースを外れたまま、元に戻れなくなっている人もいるかもしれません。そんな人たちを集めて、会社でも作ったらおもしろいんじゃないかと思って、経営学部にすすみました。しかし、実際に勉強してみると、ボランティアの延長のような形で継続的な利潤を生み出せるのかという根本的な問題にぶつかり、改めて進路を考えることになりました。

弁護士という道を志したのは、こんな経歴の弁護士がいたらおもしろいんじゃないかということと、資格試験はどうせ難しいのだから、一番難しい試験をという短絡的な発想からでした。あと、常に勝ち負けがある仕事は、刺激的で飽きずに続けられるかもしれないという気持ちもあったように思います。その後、なんだかんだで司法試験に受かり、小林清先生の事務所で研修した後、吉祥寺の中村法律事務所で勤務し、昨年独立の許しをいただき、合計4人の弁護士でよつば法律事務所を立ち上げました。

趣味は、こんな感じです。映画は、洋画邦画を問わず観ますが。日本の監督だと、是枝ひろかず監督、岩井俊二監督とかの作品が好きです。スキューバは、まだ近くの海しか潜ったことがないので、いずれ海外のきれいな海にも潜りたいと思っています。

ジョギング、水泳は、記録を目指すとか大会に出るとかではなく、コンディショニングのために、自宅の裏の公園を走ったりという程度です。

事務所は、何かに特化した事務所というわけではないので、依頼があれば、ほとんどの案件に対応しますが、あえていうとここに挙げた業務が主な業務内容になります。顧問先企業は、変わったところでは、保育園、ラーメン屋さんなどもあります。契約書のチェック、会社間のトラブルの相談などもありますが、最近は従業員の方の福利厚生という点からも顧問契約を結ぶ会社も多いです。最近は終活なども話題になっていて、遺言の作成の依頼も多いところです。このあたりは地主の方も多く、遺言無効、遺留分侵害、遺産分割などの業務も多いかもしれません。不動産関係については、契約書の作成、収益不動産の管理に関するトラブル、明渡交渉などがあります。今、とある地方都市で、誰が借りているかもわからない打ち捨てられた商店街丸ごと明渡訴訟などというのもやっております。刑事事件は、弁護士の仕事といえばこれだ、という感じで、趣味の延長のような形でやっています。新聞のニュースに載るような事件もいくつか担当しました。法科大学院の非常勤講師も勤めています。

最後にCMみたいになってしまうのですが、うちの事務所を紹介させていただきます。それぞれ得意分野を持っている4人が共同してよつ葉法律事務所という事務所を経営しています。事務所の場所は、アトレ郵便局の目の前のKSビルの6階です。小林先生の事務所のご近所になります。まだできたばかりの新しい事務所で、ホームページも作成中という感じですが、もしお近くまで来ましたら、お立寄いただければと思います。

以上で、私のイニシエーションスピーチとさせていただきます。

ご清澄ありがとうございました。これからも末永くお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。