「国際ロータリー第2580地区 若林英博ガバナー公式訪問」(2021/10/7)
国際ロータリー第2580地区 2021-22年度 若林英博ガバナー
皆様、こんにちは。2021-22年度ガバナーの若林英博です。私は東京麹町ロータリークラブに所属しております。
国際ロータリー会長のシェカール・メータ氏が発表したテーマ は「奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために」です。メータ氏は「もっと行動しもっと成長しよう」、より大きくインパクトをもたらす奉仕プロジェクトをしようと呼び掛けています。
「もっと成長しよう」とは、会員数を増やし参加者基盤を広げるということです。世界ロータリアンは過去20年間、約120万人で横ばいなので、それを130万人に増やすことを目指して活動しよう。一人が一人を紹介しよう “Each One, Bring One”とおっしゃいました。ぜひ、皆様には「自分が増強するんだ」という覚悟を持っていただきたくお願いいたします。
会員増強は2つの側面を考えましょう。1つは人の魅力です。高潔で信用・信頼される人、好かれる人には人が安心して集まってきます。2つ目は組織の魅力です。ロータリーは世界で、日本で、地域で、良い活動をしています。これらの活動をSNS、ホームページ等を通して社会にアピールしましょう。社会に貢献し、楽しく人生を謳歌できる場所、それがロータリーです。若い方も、ご年配の方も、よき友となり、よき奉仕をする。みんなが笑顔になるロータリーを目指しましょう。
メータ氏は「女子のエンパワメント」についても強調なさいました。ロータリーは 「多様性 公平さ インクルージョン(開放性)」を掲げています。どうぞ私たちの2580地区にもさらに多くの女性を迎え入れるようにお願いいたします。ロータリーは多様性を重んじ、年齢、民族、人種、肌の色、能力、宗教、社会的地位、文化、性別、性的指向、性自認にかかわらず、あらゆる背景をもつ人の貢献を称えます。
2580地区の基本方針、大きな目標です。
1.新型コロナウイルスで困っている人々を支援しよう
このコロナ禍でまだまだ困っている方が大勢いらっしゃいます。ロータリーの支援を心待ちにされています。今年度はコロナで困っている方々にも手を差し伸べてください。新しくリニューアルした地区サイトには奉仕活動のページを作りました。各クラブが行う奉仕活動が分かるようになりました。どうぞ参考になさってください。
同じく国際奉仕も現状は動けていませんが、アフターコロナには直ぐに対応できるように準備しています。各クラブに対しては、グローバル補助金についての卓話をいたします。
2.ポリオ根絶に向けて頑張ろう
今年はアフガニスタンとパキスタンで一人ずつの発症者が出ました。今のところ2名です。一人の発症者の後ろには1000人の保菌者がいると言われています。前年度は140名の発症でした。約14万人の保菌者がいることになります。世界のロータリーは毎年5000万ドルという寄付を集めていますが、ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、ロータリーが集めた額の倍額を寄付してくれます。当地区はポリオプラス寄付80ドルを目標にしましたが、ゲイツ財団からの上乗せ分160ドルを足すと、合計240ドルになるのです。
3.元気なクラブになろう
元気なクラブとは、親睦や例会を会員が楽しみ、ロータリーを通じて友人が増え、みんなの知識レベルやロータリーの理解が上がり、奉仕では世界で良いことをしているという喜びを実感できるクラブでしょうか。さらに、新しい会員が入って仲間が増え、退会者が出ず、沢山の同好会があり、他のクラブとも交流があり・・
等もっとあると思いますがいかがでしょうか。
例会が開催されず、休会の所にはズームなどでバーチャル例会を勧めています。この先、コロナが収束しても、完全に元の状態に戻れるかどうかわかりません。昼は例会場まで行く時間が取れないといった方にはオンラインで例会に出ていただきましょう。若い経営者は忙しい。今はもっと働いていただくときです。ハイブリッド例会なら会場に来なくても出席できます。地区のデジタル化推進委員会が、ご指導いたします。全てのクラブがハイブリッド例会を出来るように推進いたします。
4.会員増強、クラブ拡大をする覚悟を持とう
会員増強は増強するぞという覚悟が必要です。それには職業奉仕の考えが肝要です。高潔な人には人が集まってきます。私たち自身が品格あるロータリアンにならなければいけません。
手法ですが、会員増強の一つのツールとして、『ロータリーの友』の活用を推奨しています。人の集まるところに『ロータリーの友』を置きましょう。病院、理髪店、美容院、公共のマガジンラック、銀行に置かせていただきましょう。名刺サイズのクラブ紹介カードも活用をお薦めしております。ぜひクラブで作成し活用してください。
さらに会員増強のためにオープン例会の実施を呼びかけております。計画では、10月18日からの第四週はほとんどのクラブがオープン例会(会員候補者をお招きした例会)を開催してくださることになっておりました。交通安全週間、読書週間等と同じく、一緒にすることで盛り上がっていきたいと準備しておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、実施日はクラブ毎にお決めいただくことになりました。
会員の退会防止ですが注意しなければならないのは、新しく仲間になられた特に入会3年未満の方へのフォローが重要だと考えております。
まだロータリーの魅力や、活動について十分ご理解いただいていない可能性があります。また、クラブでは誰もかまってくれない、教えてくれない、歌を歌って食事を黙って食べているだけ、ロータリーってなに? これでは駄目でしょうね。
特に、ベテラン会員、シニアの皆さんにお願いいたします。どうぞお声をかけてあげてください。
クラブ拡大は、ロータリークラブだけではなく、ロータリー衛星クラブ、ローターアクトクラブ、インターアクトクラブにも目を向けましょう。周年事業等、きっかけになる時にお考えいただくと賛同が得られるかと思います。
ロータリークラブの創立には20名が必要ですが、衛星クラブは8名の会員で結成できます。2013年に導入された制度です。
より少ない経済負担で、ロータリアンと同じように社会奉仕ができ、例会を開き、定款細則に則り、理事会で運営されます。衛星クラブの会員はロータリアンの資格を持ちます。将来メンバーが20名になったら、ロータリークラブになるか、そのまま衛星クラブとして継続するかは選択できます。時間的あるいは経済的な余裕が無い方には衛星クラブが向いているのではないかと思います。
ローターアクトクラブは、18歳以上のすべての若い成人が入会できるようになりました。30歳の定年は撤廃されました。30歳で卒業予定の方には、ぜひ活動を続けていただきたくお願いいたします。ロータリーとのご縁を切らないようにお願いします。
東京麹町ローターアクトクラブが2021年6月に創立されました。7月には東京女子学院中学校高等学校インターアクトクラブが結成されました。他にも新しいクラブができるよう、真剣に取り組んで参りましょう。
5.ロータリーの公共イメージをアップさせよう
クラブのウェブサイトやSNSなどで発信し、世間により認知していただくことを目指しましょう。日本人は陰徳を重んじますが、これからは陽徳です。地区ではウェブサイトのリニューアルをいたしました。また、ユーチューブでガバナーメッセージを発信することになりました。私はもちろん素人ですから恥ずかしいのですが、徐々に上手になるように努力いたします。
大きな目標や5項目を推進するために、毎月ワークショップを行います。毎月の歌舞伎のように、ためになり、楽しいものを用意します。10月は「ポリオ根絶」、11月は「米山奨学制度」がテーマです。
様々なアイデアで企画を考えており、ラウンジchatという、ズームで行う座談会もはじめました。ぜひ気楽にご視聴ください。
地区大会は2022年3月2日・3日にホテルニューオータニで行います。“会員とクラブのための地区大会”を目指しており、クラブが実施した奉仕活動のアワードや、活動時に撮影された写真のフォトコンテストを行います。皆様にご参加をお願いいたします。
最後に、ロータリーの基本は職業奉仕だと思っています。経営者は4つのテスト、超我の奉仕を頭に入れて、日々健全な経営をお願いいたします。職業奉仕の実践、道徳倫理、難しくはありません。ウソをつかない高潔なロータリアンでいようではありませんか。ご一緒にロータリーライフを楽しみましょう
本日は有難うございました。