「青少年奉仕月間に因んで~IAについて」（2022/5/26）
東京ワセダロータリークラブ 鈴木祥太さん・近藤忠男会員
５月の青少年奉仕月間に因んで、2008-9年度・2009-10年度に地区インターアクト委員長を務めた近藤会員に卓話者として当時のお話をしていただきました。卓話では、委員会で沖縄を訪れた時のエピソード、インターアクトへの思いなど熱く語っていただきました。インターアクトクラブは、地域の中学・高校に設立されることがほとんどですが、この度、第2580地区ではじめてボーイスカウトと協力した地域基盤のクラブも結成され、本日現在で12クラブとなりました。ご存じのとおりＲＩや地区は、近年ローターアクトやインターアクトに積極的な傾向にあります。当クラブは未提唱クラブですが、近藤会員の卓話を通してインターアクトを含む、青少年指導育成、青少年奉仕などの活動にも目を向ける一つのきっかけとなったことと思います。
「インターアクトクラブについて」 東京ワセダロータリークラブ 鈴木祥太さん
私は1990年東京東RCが提唱する日大一中一高IAC入会し卒業までの6年をインターアクターとして過ごしました。そして1996年東京東RACに入会して2008年までの12年間をローターアクターとして活動し30歳の定年を迎えました。それから2年後東京ワセダRCに入会させていただき、現在11年が経ちます。
インターアクトクラブとは、インターナショナルとアクションを合わせた造語です。ロータリーの常設青少年奉仕プログラムの一つで、他にはRYLA、青少年交換プログラムなどがあります。インターアクトは、12歳から18歳までの青少年のための奉仕クラブです。学校の中で野球部や茶道部や演劇部のように部活動として活動します。
インターアクトの歴史は、最初にさかのぼると1962年フロリダ洲メルボルンのRCが提唱する、メルボルン高校IACです。日本で初めては、仙台育英高校IACで1963年に結成されました。東江戸川ＲＣが提唱している愛国学園IACは世界で初めての女子校のクラブです。
IACの現状 在京8クラブ 沖縄4クラブ
・関東第一高等学校インターアクトクラブ 東京江戸川RC
・愛国高等学校インターアクトクラブ 東京東江戸川RC
城西大学附属城西中学・高等学校インターアクトクラブ 東京池袋西RC
・潤徳女子高等学校インターアクトクラブ 東京江北RC
・安田学園インターアクトクラブ 東京東RC
・那覇高等学校インターアクトクラブ 那覇RC
・那覇商業高等学校インターアクトクラブ 那覇西RC
・興南高等学校インターアクトクラブ 那覇東RC
・昭和薬科大学附属高等学校インターアクトクラブ 浦添RC
・東京女子学院中学校高等学校インターアクトクラブ 東京ワセダRC
・日本体育大学桜華中学校・高等学校インターアクトクラブ 東京東村山RC
・文京第5団インターアクトクラブ 東京後楽RC
インターアクトの課題は会員増強です。高校生は3年間で卒業してしまう(一貫校だと6年)ために常に毎年会員増強をしないと2年で会員はいなくなってしまいます。そして、公立高校においては転勤で顧問教師が定期的に変わってしまうことも大きな課題です。学校の顧問の先生の理解がないと、どれだけロータリアンが熱心に支援しても生徒には伝わりません。IACにとって顧問教師はとても大切な存在です。会員増強もクラブ活動の充実も全て先生に掛かってくると言っても過言でないと思います。そこにロータリアンのアドバイスと支援が合わさって初めてIACの充実した活動に繋がります。
IACの素晴らしさは地域に根差した思いやりある青少年の育成とその成長の過程を見守ることができることだと思います。心身共に一生で一番成長し多感な時期をロータリアンとして共に活動しその成長を感じることができる喜びは他の奉仕部門では体験できない奉仕だと体感しています。年に1回、ロータリーの地区大会と同じようにIACは年次大会を開催します。元気に活動しているインターアクターを見ることができます。ご都合が合う方は参加してみてはいかがでしょうか。
