「地区研修協議会報告2」(2023/6/1)
*クラブ運営支援部門 次年度クラブ奉仕委員長 伊藤隆子会員
クラブ運営支援部門に出席しました。主に、次年度地区クラブ運営支援委員長谷一文子さんより、ロータリー賞についての説明がありました。ロータリー賞は26の目標から13以上の目標をクラブで設定します。クラブにとって最も重要で達成可能と思われる目標を選び、明確化することはクラブの活性化、成長につながります。
“魅力あるクラブづくりで希望ある未来へ”という岩井会長エレクトの方針を踏まえ、今年度に引き続きロータリー賞のエントリーをいたします。
地区公共イメージ・デジタル化推進委員長木宮雅徳さんからは、公共イメージ向上とデジタル化推進についてお話がありました。クラブのホームページの刷新、SNSの活用やデジタル化の促進についても取り組む必要があります。
*職業奉仕部門 次年度職業奉仕委員長 中村文哉会員
23-24年度の職業奉仕委員長となりました中村です。
当クラブにおいて職業奉仕の精神、哲学を機会あるごとに、会員の皆様と勉強と確認を行いながら、改めて皆様の日常業務に当てはめて頂き、具体的に職場内或いは個人の思考において普及して行ければ良いなと考えております。
皆様におかれましては既にご承知おき頂いていると思いますが、まずロータリーの第一標語である「超我の奉仕」“Service Above Self“は、本組織の人道的精神をよく言い表していると言われており、もう一つのロータリー哲学理念「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる者」“One Profits Most Who Serves Best“とあわせ、ロータリーの哲学理念の根本にあると言われております。そして、ロータリアン同士の親睦と、有意義な社会奉仕や、国際奉仕プロジェクトは、ロータリーの特徴となっているのは言うまで無いことだと思います。ロータリーの5つの奉仕部門活動の一つである、職業奉仕は、冒頭述べました通り、自分の職業スキルを奉仕に生かし、あらゆる行動における高潔さを推進し導く指針となっています。各ロータリアンが自分の職業の尊さと有用性を、そのクラブの他の会員の方々に、卓話などの機会を通じて積極的に説明を行っていただきたいと思いますが、その際は日々の職場内での高い職業道徳を奨励するなどの職業研修を行なったり、それに関連したプロジェクトを実施するなどの具体例を交えて説明して頂けると、他の方々の参考になると思います。
また、職業奉仕活動は、クラブと会員両方の責務として行う事が重要だとの認識が明記されておりますが、そこで思い浮かべていただきたいのが、「四つのテスト(The Four-Way Test)」です。そこには職業奉仕の精神が生きています。
一、真実かどうか
一、みんなに公平か
一、好意と友情を深めるか
一、みんなのためになるかどうか
改めて聞いていただくといかがでしょうか。
特に日本では、職業倫理についての関心が高く、「職業奉仕を行う事はロータリーのロータリーたるゆえんである」と言われております。また加えて
※論語の先義後利義を先にし利を後にする者は栄える
※二宮尊徳の湯船の論人のために善を尽くすものが、やがて自らを利する事になる。
これはロータリーのもっとうである、奉仕する者、最も利益を得る者の共通語として認識されています。
※近江商人の三方よし 売り手 買い手 世間に全て良し
これの精神は企業は社会に奉仕する為の道具として機能すべきだの考えに一致しおります。
また岩田梅岩の
※「二重の理を得て、甘き毒をくらい、自死するべき事多かるべし」
これは暴利をとる目先の利益に目が行くあまり、自滅する事がある。言い換えますと利、を求めるにはその道がある、利益を追求するために必要な道徳がありますよと警鐘を鳴らしています。また、同人は「実の商人は、先も立つ、我も立つことを思うなりうる」と解いています。これは、真の商売とは相手と自分が納得できる商売をする事と唱えております。
最後に越中富山の薬売りは「先用後利」
病を治すことが先で、利は後で良いとの精神で日本中を席巻したそうです。
各会員の皆様においてはそれぞれの職業の実情を上記の戒めの言葉に日々照らし合わせ、お天道様はいつも見ている精神で日々職業奉仕に努めて頂だけますと幸いです。
しかし上記思想の原点に立ち返ると、決して営利活動を否定することなく、倫理を守りながらビジネスの持続的発展の観点から本業の中での社会的責任を果たす事が日本的な責任の果たし方と容認していると思いますので、ロータリー思想とは随分と重複しているなあと思いました。
最後にSDGs(持続可能な開発目標)についてお話をさせて頂きます。言うまでもなくSDGs(持続可能な開発目標)は、国際連合が策定した17の目標であり、2030年までに持続可能な開発を達成するための世界的な取り組みです。
2023-24年度国際ロータリー第2580地区職業奉仕員会運営方針において、栃木ガバナーは職業奉仕活動にSDGsを積極的に取り入れる旨の方針が示されましたので、こちらを少しご説明させていただきたいと思います。ロータリークラブは、SDGsの達成に向けて重要な役割を果たしています。具体的には、以下のような活動を通じてSDGsの目標に貢献しています。
地域社会および国際社会に対して、貧困削減、保健医療の向上、教育の普及、水と衛生の確保など、多岐にわたる社会奉仕活動を実施しています。これらの活動は、SDGsのさまざまな目標と関連しており、特に「貧困撲滅」ポリオ根絶キャンペーンなどのプログラムを通じて「健康と福祉」に貢献しており、また「教育の提供」「水と衛生の確保」などの目標を支援しています。
以上職業奉仕の目的や論理などについて、頂いた資料等を参考に簡単に説明をさせて頂きましたが、23-24年度の職業奉仕活動につきましては、本日の内容に沿った活動を行っていきたいと思います。ご清聴ありがとうございました。
*ロータリー財団部門 次年度幹事 齋藤興一会員
ロータリー財団部門では、始めに若林英博次年度地区ロータリー財団委員長より挨拶がありました。次に、役員紹介の紹介、 ロータリー財団テキスト(クラブ財団委員長卓話用パワーポイント資料)の紹介及びデモンストレーションと続きました。次年度のロータリー財団月間の卓話は、「ロータリー財団テキスト」を使ってクラブ財団委員長が行うことになっておりますので、三宅委員長にお願いします。ロータリー財団テキストは、6項目に分かれていて、A 全体像、B ポリオ根絶、C 補助金、D ロータリー平和フェローシップ、E 寄付、F 寄付者の認証から、各クラブの特色に合わせて項目を選んで卓話をします。
●2023-24年度 地区寄付方針●
一人230ドル
内訳:
年次基金 150ドル以上
恒久基金 30ドル以上
ポリオプラス基金 30ドル以上
RIDロータリー平和フェローシップ基金 20ドル以上
*米山奨学部門 次年度米山奨学委員長 工藤浩二会員
テーブルディスカッションに参加した感想を申し上げます。
1テーブル5〜6名程度で、現在受け入れしているクラブから現状の取組が共有されました。
私が参加したテーブルは、私以外は奨学生を受け入れているクラブの方々でした。
奨学生とロータリークラブ会員との接点は 例会 が基本となっていて、どこのクラブもコミュニケーションの量と質向上に課題認識をもっておられました。
その中で、会員とのコミュニケーションを活性化させるため、例会の席については偏りが生じないよう予めメンバーを選定し、奨学生にとって会員との交流が有意義な時間になるよう工夫している話がありました。
当クラブにおいても奨学生に限らず日頃の例会においても会員同士のコミュニケーションも含めて、例会の運営を工夫する余地は大きいと実感しました。以上でございます。