「イニシエーションスピーチ」(2023/8/24)
上村雄亮会員
この度はこのような機会をいただきありがとうございます。
まずはじめに、私の自己紹介として、いつも「氏名にフリガナ」を入れてお話をしています。苗字も名前も一度で覚えていただけることが少なかった経験から、このようにしてみなさまに覚えていただいています。
早速ですが本日は、①中高生時代、②大学時代、そして③社会人という枠組みで、これまでの考え方の変化をお話し、私をより知っていただこうと思います。
①中高生
まず、小学校時代は6年間サッカーに打ち込んできました。ちょうどマンガの「キャプテン翼」が流行り始めたころで、ずっとサッカーに打ち込んできましたが、中学生になるときにより新しい経験をしたいと思い、当時テニスで大活躍していたエドバーグに憧れてテニスを始めました。テニスは私の生涯スポーツとなっています。そして、人生ではじめての受験が高校受験だったのですが、まず小中時代は地元で過ごしてきたこともありまわりは「みんな同じ経験、視野、志向」をもつ仲間同士の集まりだったと思っており、例えるなら「小豆の粒」のようなイメージで考えていました。でも、高校生になってみると、いろんなスポーツ、趣味を経験した仲間や、みんな同じ学校に入学しても将来の夢、やりたいことが様々で、人生ではじめて「多様性」を実感しました。これまで小豆と思っていたイメージが、「カラフルなビーンズ」のようになったのです。こうした環境の中で、高校時代は、もともと数式や図形と向き合い、答えを導くということが大好きだったこともあり、化学にどっぷり漬かる日々を過ごしました。もちろんテニスも。
②大学生
いざ大学生になるときには、化学と向き合った経験から「論理だててモノゴトを考える」という観点と、また新たなことを始めたいという思いから、思い切って法律の世界に足を踏み入れました。
野球で活躍された長嶋茂雄・一茂親子の母校である立教大学に入り、学生時代は条文と判例を紐解く毎日でしたが、テニスをはじめ仲間と旅行したり充実した学生生活を過ごすことができました。ここからはいよいよ社会人へと進んでいくのですが、今に結びつく経験として、大学4年間で「ある職業」と出会ったことが大きく影響したことをお話します。実はあるケータイ会社の故障修理受付センタでオペレータのアルバイトをしたのですが、その際の様々な応対から「臨機応変・課題解決」や、「お困りごとに寄り添う」といった経験をすることができました。
このときに、学生や留学生、主婦や劇団員をめざす方など、実に様々なバックグラウンドをもつオペレータの方々と苦楽を共にしました。
③社会人
こうしたきっかけもあり、「人とひとをつなぐ」そんな仕事がしたいと考え情報通信業界に入り、今に至ります。
これまで、光回線の販売業務や、定時株主総会の運営、そして人事、さらには個人情報保護法施行時の社内ルール整備、最近では公益通報者保護法改正対応など、実に多岐にわたる業務経験を積んできました。
こうした中でも、企業の発展だけでなく社会貢献につながる案件に携わることもできました。具体的には、「OriHime」というロボットを活用し、ALS(筋委縮性側索硬化症)など難病のある方がOriHimeを通じて就労が可能となる環境を作る案件です。ベッドから寝起きできない環境でもタブレットを通じて遠隔地にあるOriHimeを操作し、実際に運営されているカフェで注文をお伺いする、こんな就労環境の実現につながっています。
また、ライフワークとしては「国家資格キャリアコンサルタント」を取得し、副業として主に中高生に対するキャリア授業や講話を実施しています。ここまでを振り返ると、中高生時代の「やりたいこと」からはじまり、「答えを導く」、「論理・考察」、さらに「ひとをつなぐ」といった考え方の変化が「いまの自分」をつくりあげているのだと実感しています。
④さいごに
ロータリークラブに入会してわたしが大事にしたい観点として、「プランド・ハプンスタンス・セオリー」をご紹介します。
・あらゆる出来事は「偶然・たまたまの出来事」からはじまる
・この出来事を「自分から主体的に活用」する
・偶然を「意図的に生み出せるように行動」する
こうした考え方なのですが、その「偶然を意図的に生み出す」ために、好奇心、持続性、柔軟性、そして時には楽観性、さらには冒険心をもって行動しようということです。
わたしにはまだまだできていないことばかりですが、こうした観点を大事にし、ロータリークラブ活動で一つでも社会に貢献できる活動をしていきたいと考えています。
引き続きよろしくお願いします。